日本の国土の70%が山林であり、森林の40%は人工林と言われています。 戦後住宅造りの為、山の木が伐採された後に、国の方針として植林が行われ始めてから50年以上になります。 これが現在の人工林となっているのです。
40年前頃から急速に安価の外材が家造りの主流となり、 非主流となった我が国の人工林は手入れも間伐も行われず、山は荒廃していっています。
梅雨や台風シーズンになると、山崩れや洪水・風倒木などの被害が多発し、 川・海等の生物にも被害を及ぼす事が今後も各地で起こります。
間伐材・成長材を伐採し、日本の家造りに使用することが今求められています。
私達も長い間家造りに携わってきましたが、安くて早く使い易い等、 目先の理由で外材を使って家造りをしてきました。
今後の取組みとして、県産木材をはじめとする自然素材を使用した環境・健康にやさしい住まい造りによって、 森林の復活と地元の工務店、職人さんの復活となり、やがては地域の活性化に繋がると思っています。
又50年以上持つ家を造れば、廃棄材も少なくなるし、素材の再利用も可能です。 自然に戻せる材料を出来るだけ使用することが大切です。行政、素材業、加工業、設計士、施工業者が共に連携し、 公共施設や一般住宅に使用していくことに努めたいものです。
資源の有効活用として、兵庫の杉の葉で杉玉を制作しています。
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